コンサルタントのお仕事について

 

昨日はクライアント第一号の社長と一緒にセミナーを受講。
世の中には顧問先はあるが売上はゼロということもあるのですよ。もののあわれ。

【ものづくり経営力強化セミナー】
製造業のWEB活用 成功している企業には理由がある!
http://www.sansokan.jp/events/eve_detail.san?H_A_NO=10551

とても勉強になるセミナーだった。

営業ツールの中でWEBは必須ながらも、経験不足の分野だけれど
「誰に」「何を」「どのように」という営業の基本を追求できているか、
そこが重要というのは他のツールと変わらないことが分かった。

その後顧客と興奮気味にお茶をしながら今後のお話。

随分変わられた。
以前はご自身から今後のビジョンを語られることなどなかった。
どちらかといえば私が顧客の会社でやりたいことを語るシーンが多かったと思う。
でも今は攻守が逆転して、ご自身の言葉で経営を語り、それを私が伺うシーンが増えてきた。
その変化をうれしく思う。
そして、ちょっぴりの寂しさ。
コンサルタントの方が役割を変化させていかねばならない合図だ。
それは契約の終わりに一歩近づいた合図。


コンサルタントの仕事とは何だろう?

私は料理人たれ、と思う。

顧客には無数の経営課題(食材)がある。
それをいちいち取り上げて料理していては、顧客はもうたくさんだ、という状態になりかねない。

大切なのは、今の顧客のお腹の具合を見極めて(経営状態)、食材を選び、
顧客が「それ食べたい!」あるいは「それおいしそう!」と
思ってもらえる料理に加工して、食べられる形で提供することだ。

顧客が自分でナイフとフォークを手にとって、口に運んでもらえる料理を供することができること、それが重要と思う。


戦争に例えることもできるかもしれない。

私は大手のコンサルティング会社に勤めたことはないけれど
大手のコンサルティング会社が大企業にするコンサルティングとは、
顧客の参謀本部で顧客の参謀と地図を広げながら戦略を練るのに似ているのではないかな。


一方大企業以外の普通の企業のコンサルティングは戦場のまっただなかに飛び込むようなもの。
社長も現場で今目の前で撃ち合いをしているのだ。

これは私の個人的な考えなのだけれど、そんなところで「あるべき姿」を語るようなコンサルティングだけはやりたくないと思うのです。

現に戦闘に突入し銃弾が飛び交っている中で、書面を出されても困ると思うのです。
そんな状況で現在の地形と戦術のセオリーの説明をされたりしても「お前何を言っとるんだ!」って。

私は自分の足で顧客の陣地を見てまわり、敵の情報を仕入れた上で、
突破口を提案し、それに向かって一緒に突撃するようなスタイルでありたい。

もし失敗したら、それは私の責任。
顧客が動いてくれないなどといって責任回避できないコンサルティング。

提案する方も己をかけないと。
もしそうでなければ、もし自分も弾に当たる危険のある場所に出て戦わなければ、
それは今目の前で負傷者を出しながら戦っている顧客に失礼だと思うのです。

つまり戦闘タイプのナメック星人でいたいのです(え?)
(そういえば髪の具合がナメック星人に・・・)

顧客と一緒にわくわくする突破口を見つけていきたい。