まるでサイドバックのように

少しだが、事業が前に進み始めた(と思う、うん)。

 

ちなみに最初「サンドバックのように」と書いてしまった。

サンドバックじゃないですよ、サイドバック。

ボコボコにされちゃたまらん。 

 

新しい試みに関してお客様とアポイントをいただくことができた。

 

思えば何もつながりのないところから電話をかけ、たまたまお話しすることができ

そこから企画提案までいけたというのはとてもうれしいことだ。

 

お仕事になる可能性は高くはないと思うけれど、営業しなければ決して生まれなかったご縁。感謝。

 

低い確率やかかった時間については・・・まっこの際置いておこう。

 

 

これは先日テレビで見たサッカー日本代表のサイドバックである長友選手の話を思い起こさせる。 (頭の中はまだワールドカップモード・・・)

サイドバックというポジションはディフェンダーでありながら、チャンスと見ると敵のディフェンスラインを抜けてスペースを作る動きをしなければならない。

 

大切なのはボールが来るか来ないかは別にしてスペースに走りこむことだ。

 

どうやってゴールに至るか最初から決まっているわけではない。

(ちなみにコンサルタントには最初からゴールに至る道のりがわかっていると主張する困った人たちがいる。気をつけろ!) 

 

ボールの位置からゴールまでの距離、角度、そしてその瞬間の敵味方の配置とその未来位置を予測して、その一瞬の判断によって組み立てられていくものだ。

 

すべてのゴールがディフェンダー→ミッドフィールダー→フォワードとつないで生まれるわけではない。

そんな単調な動きでは敵も容易に対応してくるだろう。

だから可能性が低くても、必死で走り、そのスペースに飛び出す動きが大切なのだ。

 

新規開拓営業や新規事業開発もこれに似ている。

ボールが来る確率は確かに低いだろう。

営業なんていらないかもしれない。

けれどもそこに飛び出すことでチームの選択できる戦術の幅を広げることができる。それはチーム全体の可能性を広げるということ。

だから新規開拓の確率が低かったり、成果が出ないことを責めたりしていてはダメだ。

その動き自体が貴重なのだから。

 

ただし戦術は必要。

今回企画提案の機会をいただけたのも、もちろんやみくもに電話をかけたからではない。

しかるべき顧客と一定確率で出会える状況を想定して、スペースに走り続けたということ。

どうやってゴールに至るかは最初から決まっていないけれど、ボールが来ると信じることができないとがんばって走る気が起こらないというもの。

 

 

起業もこれまたしかり。

よく無から有を生み出す、なんていう起業家がいるけれど私は違うと思う。

すべてのものは過去の蓄積の延長だ。

私たちは皆ゴールに向けてボールをつないでいる選手だ。

受け継いだボールをどうやってつないでいくか。

(ところで私たちのゴールとは一体何なんだろう??・・・面倒だからいいや)

 

組み合わせを変えたり、新しいアイデアを付加したりはするけれど

どんなものも過去の蓄積なしに生まれてこない。

 

私は起業とはチームの中で(社会の中で)新しいスペースを作り出す動きではないかなと思う。

 

やはりそこにボールが飛んでくるかどうかは残念ながら分からない。

どうやってゴールまでボールをつなぐか、それは味方(社会)が判断すること。

だがボールが飛んでくると信じてスペースに飛び出すという動きも社会には必要なのではないか。

それが社会全体の可能性を広げることにつながると思う。

 

皆がそればかりしているというのは不健全だけれども、勝手知ったる間柄の人の中だけでパスを回しているというのもやっぱりおかしいよな。

 

 

新たに製造業の現場向けソフトの販売店契約の話もまとまりそうだ。

 

ただボールがきても、トラップをミスったりヘマをやらかすことは多々ある。

ゴールはまだ遠いけど、ここいらで1点決められるとうれしいね。