新卒の学生の就職難がそこかしこで伝えられている。
学生には気の毒だが、まずはっきりさせておきたいのは就職難の原因は景気にあるのであって彼らに問題があるのではない。
だからもし就職先が見つからなくてもそれはたまたま運が悪かったということ。
ただ採用担当者(特に大企業)も、グローバルに活躍できる人材を求めているなどと学生が混乱するようなことを言うのは止めてほしい。
グローバルに活躍する学生なんてほとんど意味不明な言葉だ。
それは自らの就職活動時代を振り返ればすぐに気づくはずだと思うのだけれど・・・
ただ学生に知ってほしいこともある。
就職活動で求められているのは人格などではないということ。
大体どんな人格の人が通るというのか。
私は2000年の就職難の中、いわゆる難関とされていた大手企業に就職できたが、もし採用基準が人格だったら自信を持って落ちていたと断言できる。
概ねまじめに仕事をしてくれそうであれば人格なんてほとんど関係ないと思う。
必要なのは、なぜ自分がその会社で役に立てそうなのかその理由とあとはそれをどうやって他の求職者と差別化して伝えるかその工夫だけだと感じている。
前者は動機、後者は作戦ということ。
そして熱意を伝えるときは言葉ではなく行動をもってすべし。
その焦点さえ定まっていれば、あとは確率。
差別化の工夫には時間がかかる。
だから何十社も受けているという人はその時点で勝負に負けているのではないか。
不安解消に走るのではなく、勇気を持って自分が採用されるというゴールに向けて有効なことと無効なことをまずは自分の中でしっかり「意思決定」しよう。
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